電気艤装品に関わる検査を「電気艤装検査」といいますが、船体部や機関部関連の艤装品にも電気機器についても、作動確認や機器の調整を行います。
①配線検査
船主、船級と一緒に電線の隔壁貫通部の保護状態を確認します。
防火・防水処理や固縛状態など、建造仕様書や船級協会の規定の通りにできているかどうかを検査します。
船が完成してしまうと居住区の配線は壁に隠れてしまうので、完成工事が始まる前に検査します。
機関室では不具合にすぐ対応できるように、検査が終了するまで足場を残しておきます。
②作動試験
結線がまちがった状態で電源を入れてしまうと機器が壊れる場合があり、絶縁抵抗値が規定値よりも小さいと感電する事故が起きるかもしれません。
したがって、作動試験を行う前に、各機器間のケーブルが系統図や結線図の通りにつながっているかを確認し、絶縁抵抗を測定します。
結線の確認と絶縁抵抗値の測定ができたら、作動試験を始めていきます。
作動試験には、「発電機負荷試験」、「照明装置試験」、「警報装置試験」、「エンジンモニタ試験」、「無線検査」があります。
発電機負荷試験
発電機負荷試験は、発電機関連の機器艤装工事が完了した段階で行います。
発電機自体はメーカーにて作動試験が行われていますが、造船所では配電盤やポンプなどの関連機器と組み合わせて試験を行います。
照明装置試験
照明装置試験は、各灯具の点灯や、球切れ警報、常用電源から非常電源への自動切換えなど、操作通りに作動するかを確認します。
非常灯はすべて点灯させておき、系統図通りに装備されているかどうかを確認します。
警報装置試験
警報装置試験には、非常警報試験、操舵機警報試験、火災警報試験があります。
実際に警報を鳴らして警報音が届く範囲を確認したり、警報が作動する条件を確認します。
エンジンモニタ試験
エンジンモニタ試験は、計測した数値が正常に表示されていること、設定した数値になると警報が鳴ることを確認する試験です。
他の機器の試験でエンジンモニタを使用する場合が多いので、他の試験よりも早く終わらせておく必要があります。
無線検査
無線検査は、船に装備している国際UHFやインマルサットなどの無線機器が正常に作動することを確認する試験です。
機器の調整やデータ整理などは無線機メーカーに任せることが多いです。
ごまお
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