艤装工事は、「船体艤装」、「機関艤装」、「電気艤装」に分けられます。
「船体艤装」は、操舵機や係留装置、消火・救命装置、配管、通風ダクト、交通装置などの取付工事を担当しています。
食堂や寝室など船員の生活に関わる居住区の艤装工事全般も行います。
「機関艤装」は、機関室にある主機や発電機、ボイラー、ポンプや、プロペラなどの据付工事と、これらの機器を結ぶための配管工事を担当しています。
「電気艤装」は、照明や通信機器、レーダー、運航管理システムなどの電気機器類の取付工事と、電気配線工事を担当しています。
これらの艤装工事は、「ブロック艤装」、「ユニット艤装」、「船内艤装」という工程に分けられます。
ブロック艤装とユニット艤装を合わせて、「先行艤装」といいます。
①ブロック艤装
ブロック艤装は、地上でブロックに艤装品を取付ける工程です。
船殻工事と並行して行われます。
ブロック艤装が多い場所は、機関室の二重底や、タンカーのポンプルームなどです。
下向きの作業姿勢が多くなり、高所作業も減るため、効率面でも安全面でもメリットがある艤装方法です。
②ユニット艤装
ユニット艤装は、地上で複数の艤装品をまとめてユニット化し、船本体やブロックに据え付ける工程です。
ドックで直接船体に搭載される場合と、ブロックの一部に組み込まれる場合があります。
ユニットは、専用の定盤や工場で製作されることが多いです。
ユニット艤装は、ブロック艤装と同様に艤装品の多い機関室の二重底や、タンカーのカーゴパイプ、ポンプルームなどで主に行われます。
さらに、下向きの作業姿勢が多く高所作業も減るため、効率面でも安全面でもメリットがある艤装方法です。
③船内艤装
船内艤装は、主機やプロペラ、舵板の搭載据付、荷役工事、配線工事、装室工事など、船内で行われる工事全般のことです。
進水前からドックで船内艤装は行われていますが、進水後の岸壁係留時にも装室工事などが行われます。
船内をいくつかの区画に分けて、区画単位で作業を進めていく「区画艤装方式」を多くの造船所で取り入れています。
作業範囲がめいかくになったことで、生産性が大きく向上しました。
ごまお
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